お前をからかったのさ2011-02-28

 ≪- Ну говори же, с чего начинать, приказывай сам, - с бога? Существует ли бог, что ли?
- С чего хочешь, с того и начинай, хоть с "другого конца". Ведь ты вчера у отца провозгласил, что нет бога, - пытливо поглядел на брата Алёша.
- Я вчера за обедом у старика тебя этим нарочно дразнил и видел, как у тебя разгорались глазки.≫

<試訳> 「さあ、何から始めよう、神の事からか。神が存在するかどうか、どうだいお前が指示しなよ」
「お好きな事からでいいですよ、なんなら“ 対極 ”からだって構いません。だって兄さんは昨日父さんの所で神はいないと断言したんですから」アリョーシャは兄をじっと見つめて言った。
「昨日の親父の家の食事の席では、わざとその事でお前をからかったのさ、随分と眼を輝かせていたのが分ったよ」

・ アリョーシャと議論するのが嬉しそうなイワンです。彼も述べているように社会主義や無政府主義などの思想がロシアの若者に及びつつあった時代の背景が、神の存在についての議論にも影響を与えているようです。帝政下の現実の社会の状況が伝統的なロシア正教の信仰への問題意識を生みだした一因かも知れません。

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