神を認めているかも知れない2011-03-01

 ≪Но теперь я вовсе не прочь с тобой переговорить и говорю это очень серьёзно. Я с тобой хочу сойтись. Алёша, потому что у меня нет друзей, попробовать хочу. Ну, представь же себе, может быть и я принимаю бога, - засмеялся Иван, - для тебя это неожиданно, а?
- Да канечно, если ты только не шутишь.
- Шутишь. Это вчера у старца сказали, что я шучу.≫

<試訳> 「でも、今はお前と本当に喜んで話し合うよ、これは本気で言ってるんだ。僕はお前と分り合いたい。アリョーシャ、僕には親友がいないから試してみたいんだ。そこで、いいかい、僕は神を認めているかも知れないんだぞ」イワンは笑いだした。「お前にとっては思ってもいなかった事だろう、どうだい」
「ええもちろんそうです、ただ兄さんがもしふざけてるんじゃなければね」
「ふざけてるなんて。それは昨日の事だよ、長老の所でそう言われたな」

・ イワンが “ 神を認める ” 可能性に触れるのは初めてです。これまで神も不死もないと公然と無神論を主張していたはずの彼ですが、どのようにアリョーシャに説明していくのでしょう。

コメント

_ 慎之介 ― 2011-03-02 06:51

神を認めると言い出したイワン、次の展開が楽しみ。以前加賀乙彦著に自分がどうしてキリスト教の信仰を得たかの記述があり読みました。理屈ではなく神の存在を頭から信じることだとあったのです。何故の疑問は後から次々証明されるとのこと。神を信じられないものは、証拠を見つけ出さないと信じられないからだろう。でした。

_ mir→慎之介さん ― 2011-03-02 10:16

キリストの教えは愛や生き方などを説いていますから、かなり哲学に近いようにも思いますが、論理的な帰結ではなく霊感に打たれて入信するようです。宗教が権威と結びつくと悲劇ですね。過去にあった異端審問や十字軍は最悪ですし、壮麗な寺院や華美な法衣には疑問を感じます。キリストが望んだものとは思えません。現在の宗教について、gieyon氏の、≪「汝、殺す勿れ」をすべての宗教者が実践し、声をあげるべき≫に同感です。さて、イワンの宗教観を楽しみに。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック