途方もない事でも2013-01-22

 ≪но вот в чём состояла главная для него беда, и хотя неясно, но я это выскажу, чтобы взять эти лежащие где-то средства, чтобы иметь право взять их, надо было предварительно возвратить три тысячи Катерине Ивановне - иначе "я карманный вор, я подлец, а новую жизнь я не хочу начинать подлецом", решил Митя, а потому решил перевернуть весь мир, если надо, но непременно эти три тысячи отдать Катерене Ивановне во что бы то ни стало и прежде всего.≫


<試訳> しかし、彼にとっての主な不幸はまさにそこにあるのだから、漠然とではあるけれど触れておく。どこかある場所に眠っているその資金を調達するために、つまりその金を使う権利を得るためには、前もって三千ルーブリをカテリーナに返済しなければならないのだ。そうしなければ “ 僕は盗人だ、卑劣漢になる、新生活を卑劣漢で始めたくはない ” と、ミーチャは判断し、そのために必要とあらば途方もない事でもやってのけよう、何よりもまず、どんながあってもカテリーナにあの三千ルーブリを必ず返さなければならないと決心したのだった。

・ 着服したカテリーナの金を返済した上で、更に生活資金も得なければならないというドミートリィの窮状です。見通しもなく、高い気位と威勢の良さで乗り切れるとは思われませんが、それが彼の選んだ生き方なのでしょう。

コメント

_ 慎之介 ― 2013-01-22 10:40

他人のお金を当てにしている人に気高さを感じませんが。今も昔も人間の差別の意識は変わらずあるのでしょうね。

_ mir→慎之介さん ― 2013-01-22 14:33

そうですね。お金に対する感覚が今とは随分違うように感じます。フョードルは地主として領地収入や土地の売買などの商才で財をなし、ドミートリィは亡くなった母の遺産の取り分などを巡っても父と争っていますから、地道に働いて収入を得るという感覚はないようです。差別については、農奴制が廃止されたとはいえ、帝政ロシアの圧政に苦しむ貧しい人達に光は当たらず、身分による差別意識は公然とあったと思います。

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