なんという絶望だ2013-04-23

 ≪Его мог побороть встречный ребёнок, до того он вдруг обессилел душой и телом. Кое-как он однако из лесу выбрался: предстали вдруг сжатые обнажёные поля на необозремом пространстве: "Какое отчаяние, какая смерть кругом!" повтоял он, всё шагая вперёд и вперёд.≫

<試訳> 幼子が向かってきてもミーチャを打ち負かしたかも知れない、それ程に彼は心身ともに急に力が抜けてしまったのだ。それでもやっとの事で彼は森を抜け出した。突然、はるか彼方まで開けた刈り入れが終わった剥き出しの畑が現れた。“ 何という絶望だ、あたり一面何と破滅に満ちているんだ!” 終始前へ前へと歩を進めながら彼は繰り返すのだった。

・ どこへ向かっているのか意識する余裕もなくドミートリィはひたすら歩き続けます。あえて破滅への道を急いでいるようにさえ感じます。彼に心安らぐ時が来る事を望むのは無理なのでしょうか。

コメント

_ Rhio ― 2013-04-24 23:00

今月からカラマーゾフの兄弟を読み始めました。高校生の時に一度読んだことがあります。
やっと森から抜け出して開けた所に出てきたのに、絶望と破滅ですか? смертьを破滅と訳されたのは、正解だと思います。
встречный ребёнок,は遭遇する子供という意味で、原卓也はゆきずりの子供と訳してました。英語では、any child, a childとなっていて、встречный を意訳してました。

_ mir→Rhioさん ― 2013-04-25 23:40

コメントありがとうございます。
ご指摘のように、ребёнокは赤ん坊から少年まで年齢に幅があるので迷いましたし、встречный の意味からして私の訳は適切でないかも知れません。
励みになりますので、今後もよろしくお願いします。

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