二人の息子を想い2011-12-25

 ≪Свезла она меня в Петербург, да и определила, а стех пор я её и не видал вовсе; ибо через три года сама скончалась, всё три года по нас обоих грустила и треретала.≫

<試訳> 母は私をペテルブルクへ連れて行き入学させたのですが、それ以来母と会う事は全くありませんでした。その三年後に母が亡くなったからです。母はその三年の間ずっと私達二人の息子を想い嘆き悲しんでいたのです。

・ 国や時代が違っても我が子を思う母親の悲しさには変わりありません。淡々とした回想を通して、家族を次々に失って唯一人残された若き日の長老の悲哀もまた伝わってきます。

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