至る所に君臨している ― 2012-03-20
≪"Какого это уединения?" спрпшиваю его. - "А такого, какое теперь везде царствует, и особенно в нашем веке, но не заключился ещё весь и не пришёл ещё срок ему. Ибо всякий-то теперь стремится отделить своё лицо наиболее, хочет испытать в себе самом полноту жизни, а между тем выходит изо всех его усилий вместо полно ты жизни лишь полное самоубийство, ибо вместо полноты опеделения существа своего впадают в совершенное уединение".≫
<試訳> “孤立というのはどういうことですか” と私は問いました。 “今、とりわけ今世紀において孤立は至る所に君臨しているのですが、それはまだほとんど消え去っていませんし、消え去る時期も来ていません。なぜなら、今は全ての人が自分をできるだけ切り離そうと志向し、自身の中に人生の充実を味わいたいと欲しているのです。しかしながら、そのあらゆる努力から生ずるのは人生の充実どころかほとんど破滅のようなものでしかありません。なぜなら、自己の存在を明確にするかわりに完全な孤立に落ち込むのですから”
・ 紳士の話は次第に抽象的になってきて、人間同士が切り離されて孤立している事を問題にしています。まさに現代の事を語っているのかと錯覚する程です。
<試訳> “孤立というのはどういうことですか” と私は問いました。 “今、とりわけ今世紀において孤立は至る所に君臨しているのですが、それはまだほとんど消え去っていませんし、消え去る時期も来ていません。なぜなら、今は全ての人が自分をできるだけ切り離そうと志向し、自身の中に人生の充実を味わいたいと欲しているのです。しかしながら、そのあらゆる努力から生ずるのは人生の充実どころかほとんど破滅のようなものでしかありません。なぜなら、自己の存在を明確にするかわりに完全な孤立に落ち込むのですから”
・ 紳士の話は次第に抽象的になってきて、人間同士が切り離されて孤立している事を問題にしています。まさに現代の事を語っているのかと錯覚する程です。
コメント
_ 慎之介 ― 2012-03-21 09:06
歴史はくり返される。何十年も前若い頃に耳にしました。その頃は、人は人らしく生きていくと思い、カラマーゾフの兄弟を知らない時に、まさかくり返すなんて、と思っていましたが、人っていう生物はだめなんですね。まともに子孫を残す事ができないらしい。
_ mir→慎之介さん ― 2012-03-21 15:22
コメントについて考えながら、ふと生物学の「個体発生は系統発生を繰り返す」を思い出しました。19世紀と21世紀の人間を、この小説を通して見ても、確かに一人の個人としては同じ様に過ちや苦悩や不幸を辿り繰り返しているようにも見えます。でも、その人々の作っている関係(社会)は随分変化しました。人の考えや行動もそれを反映し、繰り返しに見えていても、実はらせん状に少しずつ上昇しているのではないかと私は考えています(下降もあり単純ではないですが)。僅かでもより良いものを願う人々の総意が歴史に付加されればいいのですが。
_ 慎之介 ― 2012-03-22 16:20
らせん状に少しづつ上昇?心が冷えていっている気がします。便利さを求め、確かにそれは日々進んでいっています。しかし、弊害に気づいても戻れない、こんなことの繰り返しと思います。
_ mir→慎之介さん ― 2012-03-22 19:55
そのような面がありますね。長い歴史をかけ大きな代償を払って得た人間的な価値を否定するような動きがあるのは残念です。
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