苦しむ事を望みます2012-05-23

 ≪В этот же день у него каждогодно бывало большое собрание, съежался весь город. Съехались и теперь. И вот, после обеденной трапезы, выходит он на средину, а в руках бумага - форменное донесение по начальству. А так начальство его было тут же, то тут же и прочёл бумагу вслух всем собравсимся, а в ней полное описание всего преступления во всей подробности: "Как изверга себя извергаю из среды людей, бог посетил меня", - заключил бумагу, - "пострадать хочу!≫

<試訳>  例年その日には彼の家で盛大な集いがもたれ、町中の人が参会していました。今年も人々が集まって来ました。そして会食が終わると、彼は中央に進み出たのです。一枚の書状を手にしていましたが、それは当局への正式な告発状でした。ちょうど警察長官がその席に居合せたので、彼はすぐその場で参会者全員に書状を朗読しました。それには犯行の全てが詳細にもれなく記述されていました。“ 私は自分を悪漢として人間社会から放逐します。神が私を訪れなされたのです ” と彼は告発状を結びました。“ 苦しむ事を望みます!”

・ 誕生パーティの席で犯行を告白する場面が淡々と語られます。14年間の苦しみの果ての選択で、彼はさらなる苦しみを求めます。会場の隅に居合わせているかのような感じを覚えます。

コメント

_ 慎之介 ― 2012-05-24 06:23

告白する事により更に自分は苦しむことを望むとのことですが、子供たちは、妻は、、、、、。自分の苦しみだけを強調し酔いしれているように感じます。

_ mir→慎之介さん ― 2012-05-24 10:31

「神が訪れた」というのが決定的だと思います。法律的な罪、道徳的な罪を越える、 “ 殺す勿れ ” という宗教上の掟を犯した罪を神から罰せられるという意識です。信仰上の価値観は、時に家族への愛情より強い場合があるようです。

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