一人の罪なき者を罰するより2019-09-01

 ≪Лучше отпустить десять виновных, чем наказать одного невинного - слышите ли, слышите ли вы этот величавый голос из прошлого столетия нашей славной истории? Мне ли, ничтожному, напоминать вам, что русский суд есть не кара только, но и спасение человека погибшего! Пусть у других народов буква и кара, у нас же дух и смысл, сапсение и возраждениек погибших.

<試訳> 一人の罪なき者を罰するより、十人の罪ある者を赦すがよい ― あなた方には聞こえますか、私達の光栄ある過ぎし百年来の歴史から響くこの荘厳な声が聞こえますか? ロシアの裁判が単に懲罰だけではなく破滅した人間を救済もする事を、おこがましく私があなた方に想起させるまでもないでしょう! 他の諸国に法文と懲罰があるなら、我が国にこそ法の精神と意義があり、滅びた者の救済と更生を期しましょう。

・ 裁判の本質を問い、それが救済と更生にあると主張する弁護士です。陪審員がそこまで考えるか疑問です。被告が事件の犯人かどうかだけを問題にして判断するのではないかと思います。理念を強調し過ぎると、犯行を認める印象になります。

コメント

_ 慎之介 ― 2019-09-01 11:52

確かに、有罪を認めているかのような弁護になっていますもの。
彼はやっていないと、やったことは門番を殴ってしまった事、これは認めています。弁護士は父親の殺人を彼の仕業と本当は思っているのでしょうか?

_ mir→慎之介さん ― 2019-09-02 09:11

弁護士はもちろん弁論で、“ 一瞬たりと被告の無実を疑わない ” と断言しています。けれども後半で心神喪失や情状酌量を求めているのは確かですから、無罪を勝ち取るのが難しい状況だと考えていると思います。ドミートリィが “ 彼は僕を信じていない ” と面会に来たアリョーシャに語っていた記憶があります。

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