その方策をとるしかないのです2019-10-11

 ≪Катерина Ивановна была бледна, сильно утомлена и в то же время в чрезвычайном болезненном возбуждении: она предчувствовала, зачем между прочим пришёл к ней теперь Алёша.
- О его решении не беспокойтесь, - проговорила она с твёрдою настойчивостью Алёше. - Так или этак, а он всё-таки придёт к этому выходу: он должен бежать!≫

<試訳> カテリーナは蒼ざめてひどく疲れていたが、同時にまた極めて病的に興奮していた。彼女はなぜアリョーシャが今わざわざ自分の所にやって来たのか察しがついていた。
「あの人のご決心をご心配なさる事はありません」 彼女はきっぱりした口調でアリョーシャに言った。「いずれにせよ、やはりその方策をとるしかないのです。脱走しなければなりませんわ!」

・ アリョーシャの懸案はドミートリィについてです。言い出すのをためらっていた件を、カテリーナが自分から言い出します。公判前から彼女はイワンとその策を具体的に練り、もしもの場合は彼女が事を進めるようにとイワンから頼まれていました。ドミートリィはまだ決心しかね、乗り気でない様子もあるので、その意向をどうするかが問題なのです。

コメント

_ 慎之介 ― 2019-10-11 19:08

なんと、脱走を計画とは。地続きの大陸だから可能なのでしょうか。日本は無理ですよ。捕まり有罪となったら脱走なんて無理無理。

_ mir→慎之介さん ― 2019-10-12 07:23

当時のロシアで、はるか遠く流刑地まで荒涼とした雪原を進む行程は日数がかかり、警備も十分ではなかったでしょう。その間に逃走するチャンスがあるのかも知れません。しかも監督者を買収する手が…。

_ 慎之介 ― 2019-10-12 12:04

買収する手、カテリーナならありそう。ドミートリーが納得するでしょうか?

_ mir→慎之介さん ― 2019-10-13 07:04

イワンとカテリーナが二人で早くから策を練っていたのです。ドミートリィがどう決断するのかが非常に興味深いですね。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック