どうしてあり得ないのか2019-05-02

 ≪"Что, дескать, пакет, ещё, пожалуй, и не поверит, а как тридцать-то радужных в одной пачке ей покажу, небось сильнее подействует, потекут слюнки", - и вот он разрывает конверт, вынимает деньги, а конверт бросает на пол властной рукой хозяина и уж, конечно, не боясь никакой улики. Послушайте, господа присяжные, есть ли что возможнее такого предположения и такого факта? Почему это невозможно?≫

<試訳> “ こんな封筒では、おそらくまだ信じないかも知れんな。百ルーブル札30枚を一束にして見せたほうが、きっとずっと強烈に効き目があって涎を流すさ ”、そこで封筒を破って金を抜き出して、封筒は持ち主自身の手で床に投げ捨てられたのです。証拠の事など何ら心配しなくて当然です。いかがです、陪審員の皆さん、このような推定や事実より可能性のある事は存在するでしょうか? これがどうしてあり得ないのでしょう?

・ グルーシェンカを待ち焦がれながら、フョードルが彼女の歓心を惹くために渡したい金について急に考えを変えたとする仮定です。彼自身が封筒を破ったケースは誰も思いつかないでしょう。けれども床に封筒が落ちていた事実を説明できる以上、否定し去る事はできないのです。先入観にとらわれない弁護士の柔軟さ、つまりは作者の着想の鋭さを感じます。

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