なんであんたなんかを憐れむんだい ― 2020-07-23
≪Он хотел было налить, но уже нечего было. Полуштоф был пустой.
- Да чего тебя жалеть-то? - крикнул хозяин, очутившийся опять подле них.
Раздался смех и даже ругательства. Смеялись и ругались слушеавшие и неслушавшие, так, глядя только на одну фигуру отставного чиновника.≫
<試訳> マルメラードフは酒を注ごうとしたが、もう一滴もなかった。酒瓶は空だった。
「 なんであんたなんかを憐れむんだい?」 気がづくと、またいつの間にか二人の傍にいた主人が叫んだ。
どっと笑いが起こり、罵声さえ聞こえて来た。聞いていた者も、聞いていなかった者も、退職官吏の様相を目にしただけで嘲笑し罵るのだった。
・ マルメラードフの長広舌は居酒屋中に筒抜けなので、野次馬のひやかしや嘲りが起こっても仕方ありません。今の彼にとっては、そのような反応さえ虚しさを埋めるもので、それを得るためにこうして自虐的な道化を演じているのかも知れません。
- Да чего тебя жалеть-то? - крикнул хозяин, очутившийся опять подле них.
Раздался смех и даже ругательства. Смеялись и ругались слушеавшие и неслушавшие, так, глядя только на одну фигуру отставного чиновника.≫
<試訳> マルメラードフは酒を注ごうとしたが、もう一滴もなかった。酒瓶は空だった。
「 なんであんたなんかを憐れむんだい?」 気がづくと、またいつの間にか二人の傍にいた主人が叫んだ。
どっと笑いが起こり、罵声さえ聞こえて来た。聞いていた者も、聞いていなかった者も、退職官吏の様相を目にしただけで嘲笑し罵るのだった。
・ マルメラードフの長広舌は居酒屋中に筒抜けなので、野次馬のひやかしや嘲りが起こっても仕方ありません。今の彼にとっては、そのような反応さえ虚しさを埋めるもので、それを得るためにこうして自虐的な道化を演じているのかも知れません。
コメント
_ 伯 ― 2020-07-23 09:03
人間は面倒な生き物、マルメラードフを見ていてラスコー君ますます混乱していくのでは?はじめマルメラードフが何故登場するのかわからずこんな酔っ払いほっておけばいいのにと思ったものです。彼の家族構成などなど彼の恥しらずの行為の中から知っていくと、この先どうなる?と興味がでてきます。
_ mir→伯さん ― 2020-07-24 09:07
主人公のラスコーリニコフはどこへやら、マルメラードフの独壇場が続きますね。まるでベートーベンの第九でソリストや合唱団の人達が出番を黙々と待たされている感じにも似ています。それまでの演奏の印象がやがて歌声と重なり合って、シンフォニーを創り出すのでしょう。マルメラードフの存在が主人公にどんな影響を与えたのかは、完結した時の課題だと思います。
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