全身を愛に震わせて2011-12-10

 ≪- Матушка, кровинушка ты моя милая, говорит (стал он такие любезные слова тогда говорить, неожиданные), кровинушка ты мая, радостная, знай, что воистину всякий пред всеми за всех и за всё виноват. Не знаю я, как истолковать тебе это, но чувствую, что это так до мучения. И как это мы жили, сердились и ничего не знали тогда? " Так он вставал во сна, кажды день всё больше и больше умиляясь и радуясь, и весь трепеща любовью.≫

<試訳> “僕の血潮のいとしいお母さん、(兄はこんな優しい言葉を思いがけず言うようになりました)、僕の喜びの血潮のお母さん、本当に誰もかもがあらゆる人あらゆる事に対して皆の前で罪があるんですよ。これをどうやってお母さんに説明したらいいか分らないけど、僕は苦しい程そう感じるんです。それなのに僕達は何て生き方をしてたんでしょう、何にも知らずに怒ったりして”と言うのでした。こうして兄は眠りから覚めると、日毎にますます感動と喜びを深め、全身を愛に震わせながら起き上がるのでした。

<試訳> 自らの罪の意識を強く感じる事で謙虚さや喜びを増していく深い信仰の姿です。17歳の若者が重篤な病気でありながらこれ程穏やかな境地に至るのは驚きです。教会の影響と言うよりは彼自身に内在していたのものなのでしょう。

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