性格描写に全く同意できない2019-06-24

 ≪И может быть, ещё договорится. Но об этом пока оставим, это ещё впереди. Суд решил давеча продолжать заседание, но теперь пока, в ожидании, я бы мог кое-что, однако, заметить, например, по поводу характеристики покойного Смердякова, столь тонко и столь талантливо очерченной обвинителем. Но, удивляяь таланту, не могу, однако же, вполне согласиться с сущностью характеристики.≫

<試訳> もしかするとやがて折り合いがつくのかも知れません。けれども、この事については差し当たりおいて、いずれ取り上げましょう。法廷は先ほど審理の継続を決定しましたが、それを待つ間、とりあえず今、それでもたとえば検事があれほど精緻に才能豊かに描き出した亡きスメルジャコフの性格描写について二、三述べるのは構わないでしょう。検事の才能には驚嘆するものの、しかしなおも性格描写に関しては本質的に全く同意できません。

・ 弁護士はスメルジャコフについての検事の見解を受け入れられません。ドミートリィの容疑がスメルジャコフの発作によるアリバイ成立を前提として筋立てられているので当然です。そこを切り崩して、スメルジャコフの犯行、そしてドミートリィの無実を立証したいのです。

コメント

_ 慎之介 ― 2019-06-24 19:45

傍聴者も陪審員もきっと犯人はドミートリィーだと思い込んでいるのでしょう。無罪有罪どちらにも、状況の証拠しかないのですから。決定的な証拠なしの時、推定無罪というのありましたね。映画だったかもしれませんが、、、。

_ mir→慎之介さん ― 2019-06-25 14:01

あらゆる状況がドミートリィに不利で、まして彼は自分で触れ回ってもいたのですから、誰もがやはりそうかろ思うのも無理はありません。
推定無罪にはいくつかの意味があるようです。有罪を立証できなければ無罪、疑わしきは被告の有利に、有罪の確定までは犯罪人として扱わない、などです。映画の「推定無罪」では、無実の主人公が証拠不十分で無罪を勝ち取っていますね。

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