沈む陽の光に明るく照らされて2020-04-30

 ≪Небольшая комната, в которую прошёл молодой человек, с жёлтыми обоями, геранями и кисейными занавесками на окнах, была в эту минуту ярко освещена заходящим солнцем. "И тогда, стало быть, так же будет солнце светить!.." - как бы невзначай мелькнуло в уме Раскольникова, и быстрым взглядом окинул он всё в комнате, чтобы по возможности изучить и запомнить расположение.≫

<試訳> 青年が入ったのは、壁紙が黄ばんでいて、ゼラニウムの鉢があり、窓にモスリンのカーテンのかかった小さな部屋で、ちょうどその時、沈む陽の光に明るく照らされていた。“ そうすると、その時も同じように陽が差し込む事になるな!…” ― 思わずラスコーリニコフにこんな考えがかすめ、それから彼は可能な陰り配置を調べて覚えようと、急いで視線を走らせ部屋の中の物を全部眺め回した。

・ 彼の目的は下見なので、老婆に悟られずに素早く頭に入れなければならないのです。この時まで彼がどれほど考え抜いたかが、一つ一つの振舞いに現れています。

コメント

_ 伯 ― 2020-04-30 17:16

著者から美しくない名前を貰ってしまった青年。カラマーゾフの兄弟の中にもいましたね。彼がものすごい不幸になるとの暗示のようです。貧しさからといえ妄想のような計画に日々時間を使うなど、、、、。そんな時代境遇なのでしょうか?どんな子供時代だったのか、兄弟姉妹はいるのか。いずれそれもわかるのでしょう。ふと、現代でもとんでもない事をやってしまう青年がいたことを思い出しました。死刑判決がでましたね。

_ mir→伯さん ― 2020-05-01 11:04

すでに彼が不幸になるのを予感させますね。題名でも作者はそれを明かしているわけです。「刑事コロンボ」の原作者がこの手法を参考にしたと、どこかで読みました。アガサクリスティの作品で、探偵が最後に犯行の動機や経緯を謎解きするのとは逆です。
彼がこのような事にとらわれるようになったのは、やはり時代背景を抜きには考えられないと思います。成育の様子や家庭環境はまだ語られていませんから、今少し読み進んでみましょう。

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