何とも返事の書きようがなかった2020-09-06

 ≪Когда ты писал мне, тому назад два месяца, что слышал от кого-то, будто Дуня терпит много от грубости в доме господ Свидригайловых, и спрашивал от меня точных объяснений, - что могла я тогда написать тебе в ответ? Если б я написала тебе всю правду, то ты, пожалуй бы, всё бросил и хоть пешком, а пришёл бы к нам, потому я и характер и чувства твои знаю, и ты бы не дал в обиду сестру свою.≫

<試訳> 2か月ほど前に、ドゥーニャがスビドリガイロフさんの家で無作法な扱いを受けているらしいと、お前は誰かから聞いたとみえて、詳しく説明するようにと、手紙をよこして尋ねてきた時があったけれど ― あの時は何とも返事の書きようがなかったのですよ。 もし、すっかり本当の事を書いたなら、お前は恐らく何もかも投げ捨てて、歩いてでも家に帰って来た事でしょう、お前の性格も気性も分かっているんですもの、それにきっとお前は妹への無礼を許さなかったでしょうね。

・ 妹のドゥーニャはスビドリガイロフの家で家庭教師として働いていました。そこで受けたひどい扱いの噂を彼は耳にしたのです。今になって母はそのいきさつを書けるようになったのです。現代ならすぐその時点で電話のやりとりがあるところです。通信機器の進化が、小説の展開を随分変えたのを感じます。

コメント

_ 伯 ― 2020-09-06 12:36

ゆっくりとした流れは人の心を鎮めるのに役立ちます。早いのがいい時もありますけど。ラスコーさん妹思いなんですね。親子、兄妹が仲良くお互いを思いやる平安な気気持ちを持てるラスコーさんのいらいら・下宿やの女中さんへの八つ当たりは貧困である事が原因とも思えますが、何かべつにあるような、、、、、。

_ mir→伯さん ― 2020-09-07 10:31

母や妹を思う気持ちや、マルメラードフのくどい話を黙って聞き、家まで付き添って送ってやったり、なけなしのお金をそっと置いたりするところなどにも、ラスコーリニコフの優しさを感じます。一方で、荒んだ部屋や苛立つ様子を見ると、何か重苦しい想念にとらわれているのかも知れませんね。希望を持って学んでいたはずで、挫折した原因は貧しさだけではないだろうと私も思います。

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