自分の義務を果たす力を2020-09-22

 ≪Марфа Петровна была совершенно поражена и "вновь убита", как сама она нам признавалась, но зато вполне убедилась в невинности Дунечкиной и на другой же день, в воскрусенье, принехав прямо в собор, на коленях и со слезами молила владычицу дать ей силу перенесть это новое испытание и исполнить долг свой.≫

<試訳> マルファさんは私達に自分で打ち明けてくれましてね、すっかり衝撃を受けて、“ 再び打ちのめされた ” のです。でも、それでもってドゥーネチカの無実を完全に確信して、その翌日がちょうど日曜日だったのでさっそく教会に出向いて主の前に跪き、この新たな試練に耐えて自分の義務を果たす力を与えてくれるよう、涙ながらに祈ったのです。

・ 感情を昂らせて即刻ドゥーニャを追い出したマルファでしたが、真実を知って深く反省します。神に “ 力を与えてくれるよう ” 祈り、自分の力で解決しようとする潔さがあります。神に解決を委ねるのではなく、自分がなすべき事をなせるように願い、弱い心を鼓舞しているのだと思います。

コメント

_ 伯 ― 2020-09-22 10:49

マルファさんの祈りはmirさんの言うとおりと思います。知人の中に信仰深きことを自称していますが、神に解決を望んでばかりいるように見える人がいます。

_ mir→伯さん ― 2020-09-23 09:35

世にたくさんあるご利益を祈願する信仰も、それで希望や心の落ち着きを得られる意味があると思います。一方で、自身で内省し律してより良い生き方を求め、それへの導きや支えを求める信仰は、かなり異なるように感じます。

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