命が惜しけりゃ金をよこせ!2010-07-01

アリョーシャを待ち受けるドミートリィ

≪Только что Алёша вступтил на перекресток, как фигура сорвалась с места, бросилась на него и неистовым голосом прокричала:
- Кошелёк или жизнь!
- Так это ты, Митя! - удивился сильно вздрогнувший, одноко, Алёша.
- Ха-ха-ха! Ты не ожидал?≫

<試訳>アリョーシャが四辻に歩を進めた途端、柳の木陰から人影が急に離れて彼に向かってきて荒々しい声で叫んだ「命が惜しけりゃ金をよこせ!」
「兄さんじゃないですか、ミーチャ!」 ひどくびっくりしてアリョーシャは驚きの声をあげた。
「ハッハッハッ! 思いがけなかったろう」

打ちひしがれてカテリーナの家を後にしたアリョーシャは暗がりの中を僧院へ向かうのですが、途中でミーシャが待っていて驚かします。悲痛な思いを胸にしているアリョーシャの気持ちも知らずにふざける兄のほうが子供っぽく見えます。

コメント

_ 慎之介 ― 2010-07-01 18:53

この後の兄弟の会話が気になります。どんな具合に展開するのでしょう。

_ mir→慎之介さん ― 2010-07-02 16:45

ドミートリィはアリョーシャがとても好きで心を許していて、尊敬していると言っていい程です。アリョーシャも激しやすく直情直行の危なっかしさに心痛めながらも、裏表のない兄を愛しています。異母兄弟ですが共にカラマーゾフの運命を背負った兄弟の絆を感じます。今回はドミートリィが原因の騒動の後ですから、どのような会話になるのか興味がありますね。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック