たっぷりばらまいたんで2018-03-20

 ≪Он именно, чуть не по пальцам, высчитал, что Митя, в первый приезд свой в Мокрое, за месяц почти пред катастрофой, не мог истратить менее трёх тысяч или "разве без самого только малого. На одних этих цыганок сколько раскидано! Нашим-то, нашим-то вшивым музикам не то что "полтиною по улице шибали", а по меньшей мере двадцатипятирублевыми бумажками дароили, меньше не давали.≫

<試訳> 惨事のほぼ1か月前にミーチャが最初にモークロエにやって来て使った金は、少なくとも3千ルーブルを下るはずはない、とトリフォンはまさに指を折って数えんばかりだった。“ そこまでいかぬとしたって、ほんの僅か少ないだけでさ。ロマの女達だけにだって、たっぷりばらまいたんで! なにせ私らの村の虱たかりの農民にも『往来で50コペイカを投げつける』 なんてものじゃなく、少なく見積もっても25ルーブルずつ札をくれてやってましたね、それより少なくはなかったですな ”。

・ 1回目のモークロエでの宴会でも、ドミートリィの金遣いが荒かった事を宿の主人トリフォンが証言します。その大金の出所や、同じように散財した2回目との関係などが問われる事になるでしょう。

コメント

_ 慎之介 ― 2018-03-20 09:21

被告人も証人も人前で丸裸にされてしまう裁判というもの、それでも事実は小説よりも奇なるものらしいですから。人のやる事に完全なものなどありませんから、多くはいい加減な所で手を打ち泣くものは泣き、嗤う者は他の者の傷みを知ろうとせずに生涯を終えるのでしょう。人の暮らしってそんなもの?カラマーゾフの兄弟を一節ずつ読みながら、わが身を置いている今の世にこれでいいの???ごまめのはぎしり状態で奥歯が痛くなっています。

_ mir→慎之介さん ― 2018-03-21 11:21

裁判は時代の制約を受けて、その時点での人間観、社会体制や法制度などによると思います。「あった事実をなかった事に…」 されるようでは、まだまだ成熟した社会とは言えませんね。
でも、「王様は裸だ!」 と、180年も前に子供が真実を叫んでいます。その声は今も響き続けて、紆余曲折はするけれども歴史を動かすだろうと信じて、元気を出す事にしましょう。

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