次の駅までそこに座って泣いた2020-04-02

 ≪Я понял, что когда любишь, то в своих рассуждениях об этой любви нужно исходить от высшего, от более важного, чем счастье или несчастье, грех или добродетель в их ходячем смысле, или не нужно рассуждать вовсе. Я поцеловал в последний раз, пожал руку, и мы расстались - навсегда. Поезд уже шёл. Я сел в соседнем купе, - оно было пусто, - и до первой станции сидел тут и плакал. Потом пошёл к себе в Софьино пешком...≫

<試訳> 恋をする以上、その恋についての判断は、ありきたりの意味の幸福や不幸、罪悪や美徳よりも、もっと崇高でより大切な事に基づくべきで、でなければ一切考えるべきではないのだと悟りました。私は最後の口づけをし、手を握って別れました、永遠の別れです。もう汽車が動いていました。私は隣の客室に腰を下ろしました。空席だったのです。そして次の駅までそこに座って泣きました。それからソフィーノ村の家に歩いて帰りました…」

・ 隣り合った客室で悔恨の涙を流す二人の姿に、成就しない悲恋の切なさが凝集されています。仮に波乱を覚悟して思いを貫いていたとしても、幸せになれたとは思えません。歩いて戻るアリョーヒンの心情が胸に迫ります。

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