妻に迎えてやった2020-06-18

 ≪Оттого и господину Лебезятникову грубость его не захотела спустить, и когда прибил её за то господин Лебезятников, то не столько от побоев, сколько от чувства в постель слегла. Вдовой уже взял её, с троими детьми, мал мала меньше. Вышла замуж за первого мужа, за офицера пехотного, по любви, и с ним бежала из дому радительского.≫

<試訳> だからこそレベジャートニコフ氏にも無作法を許しておけなかったのでしてね、氏に殴られた時も、傷のため寝込んだわけじゃなく、むしろ気分を損ねてのふて寝ですよ。すでにあれが幼い3人の子連れの後家だったのを、私が妻に迎えてやったというわけです。前の亭主の歩兵隊の将校とは好き合って一緒になって、親の家から駆落ちしたんですがね。

・ 今は妻に対して負い目を感じている彼ですが、最初は逆の立場だったようです。生きていく途上で思わぬ局面が到来しては過ぎて行くのを感じます。彼のようにさらけ出さないだけで、振り返れば誰にでも語る事のなかった山や谷があるものなのでしょう。

コメント

_ 伯 ― 2020-06-18 08:59

カテリーナさんの不幸は恋愛の末の夫の死から始まったのですか。女性一人でシングルマザーをやっていける時代ではなかった。現在も多少の助成があるとはいえ、子育て・生活は大変ですから。カテリーナさん若い頃の幸せを体験できたといっても、苦しむために生きているの感があり、もちろん子供達も、、、、胸が痛くなります。

_ mir→伯さん ― 2020-06-19 09:36

その通りですね。駆落ちして家を出たので親の援助も受けられず、当時の時世を考えると彼女の背負った苦労は大変なものだったでしょう。マルメラードフとの生活もまた不幸で、心が冷えてしまうのも分かる気がします。

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