たとえ後でどんな事が起ころうとも2025-03-13

 ≪но что вместе с тем её мучительно самой хотелось прочесть, несмотря на всю тоску и на всё опасения, и именно ему, чтоб он слышал, и непременно теперь - "что бы там ни вышло потом!" ... Он прочёл это в её глазах, понял из её восторженного волнения... Она пересилила себя, подавила горловую спазму, пресекшую в начале стиха её голос, и продолжала чтение одиннадцатой главы Евангелия Иоаннова.≫

<試訳> だが、その一方で、ソーニャはどんなに苦しく不安でいっぱいであろうと、他ならぬラスコーリニコフに読んでやりたい、彼に聞いてもらいたい、しかも何としても今、 ― “ たとえ後でどんな事が起ころうとも ”…と望んでいた。彼はそれを彼女の目に読み取り、その昂った動揺から悟った…。彼女は自分を励まし、第一節の始めで声を途切れさせた喉の震えを抑えて、ヨハネによる福音書の第11章の朗読を続けた。

・ ソーニャの心の動きが複雑です。ラスコーリニコフに朗読するよう言われてから、ほんの少し間の事なのですが、その間の二人の内心の描写がていねいなので、随分時間が経過したように感じます。作者独特の時間の流れです。

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