結婚を申し出た2020-06-20

 ≪И осталась она после него с тремя малолетними детьми в уезде далёком и зверском, где и я тогда находился, и осталась в такой нищете безнадёжной, что я хотя и много видал приключений различных, но даже и описать не в состоянии. Родные же все отказались. Да и горда была, чересчур горда... И тогда-то, милостивый государь, тогда я, тоже вовец, и от первой жены четырнадцатилетнюю дочь имея, руку свою предложил, ибо не мог смотреть на такое страдание.≫

<試訳> それであれは夫の死後、3人の幼い子供達を抱えて辺鄙な獣のいるような田舎に残されたわけです。その頃、私もその郡にいたんですがね。あれが陥っていたあれほど絶望的な貧窮は、様々な出来事を随分と見てきた私でも、筆舌に尽くし難いほどでしたなあ。親戚にも見放されたんですよ。もっともあれは気位も高い、高慢すぎるくらいですからな…。ちょうどその頃、学生さん、私もやはり先の妻との間にできた14歳の娘を抱えたやもめでしたから、結婚を申し出たわけで、なにしろあれほどの苦しみを見るに見かねましてね。

・ マルメラードフがカテリーナと結婚したいきさつです。二人とも子供連れで、苦境に同情して求婚したと語ります。双方とも不幸な過去を背負っての再出発でしたが、結婚の前に互いに相手を十分に知る余裕はなかったかも知れません。

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