絶望に身をよじりながら ― 2020-06-21
≪Можете судить потому, до какой степени её бедствия доходили, что она , образованная , и воспитания и фамилии известной, за меня согласилась пойти! Но пошла! Плача и рыдая, руки ломая - пошла! Ибо никуда было идти. Понимаете ли, понимаете ли вы, милостивый государь, что значит, когда уже некуда больше идти? Нет! Этого вы ещё не понимаете...≫
<試訳> 教育を受け、教養もあり、しかも家柄のいいあれが、私などと結婚するのを承諾したのですから、窮状がどれほどのものだったか察せられるというものです! 後妻に来ましたよ! 泣き泣きですよ、涙を流して絶望に身をよじりながら後妻になったんです! 他に行く所などなかったんですからな。分かりますかね、学生さん、もはやどこにも行く当てがないという事がどんなものか、理解できますか? いやいや! こんな事はあんたにはまだ分からないでしょう…。
・ 帝政時代の当時は福祉という概念もなく、子供を抱えた母親が夫を失った場合の悲惨さが想像されます。それでも何とか食べて生きていかなければなりません。気位の高い彼女でも、マルメラードフの申し出にすがる他なかったのです。
<試訳> 教育を受け、教養もあり、しかも家柄のいいあれが、私などと結婚するのを承諾したのですから、窮状がどれほどのものだったか察せられるというものです! 後妻に来ましたよ! 泣き泣きですよ、涙を流して絶望に身をよじりながら後妻になったんです! 他に行く所などなかったんですからな。分かりますかね、学生さん、もはやどこにも行く当てがないという事がどんなものか、理解できますか? いやいや! こんな事はあんたにはまだ分からないでしょう…。
・ 帝政時代の当時は福祉という概念もなく、子供を抱えた母親が夫を失った場合の悲惨さが想像されます。それでも何とか食べて生きていかなければなりません。気位の高い彼女でも、マルメラードフの申し出にすがる他なかったのです。
コメント
_ 伯 ― 2020-06-21 10:25
カテリーナの事情を知りつつ自分にも子供がいることで打算でカテリーナを妻に迎え6人家族となり、生きはじめた男の現状。いくら小説とはいえその時代背景が反映されているとはいえむごすぎませんか。事実は小説より奇なりといいますから、そんな世界もありなのでしょう。人間の世界は。
_ mir→伯さん ― 2020-06-22 10:35
この小説の懸かれたのが、農奴解放令が出されてからまだ5年ほど、華やかな社交界と困窮する底辺の人々が存在する帝政時代でした。作者は貴族社会を書くのではなく、こうした悲惨な運命にあえぐ人達をあえて描きました。ぎりぎりの状況の中にこそ剥き出しになる生きざま、愛憎、信仰、愚かさと気高さなどを見たのではないでしょうか。やりきれなさを感じますが、当時の現実を反映しているのでしょうね。おそらく自分の祖先もこのような時代状況を生き抜いてきた方ではないかと思います。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。