自分が吟味されている2013-02-15

 ≪Старик важно и строго ожидал его стоя, и Митя разом почувствовал что, пока он подходил, тот его всего рассмотрел. Поразило тоже Митю чрезвычайно опухшее за последнее время лицо Кузьмы Кузьмича: нижняя и без того толстая губа его казалась теперь какою-то отвисшею лепёшкой.≫

<試訳> サムソーノフは立ったまま尊大に厳めしくドミートリィを待ち受けていたので、ミーチャは歩み寄っている間に自分が何から何まで吟味されているのだとすぐに感じた。ミーチャをさらに驚かせたのは、このところ一層ひどく腫れ上がったサムソーノフの顔で、それでなくても厚い下唇が、今やまるでぶら下がった揚げパンの様に見えたのだった。

・ ドミートリィが老人に近づく間にそれぞれが相手を探り合っています。人物の描き分けがリアルです。

コメント

_ 慎之介 ― 2013-02-15 22:12

ここら辺は、文章を読みながら情景が思い浮かべられます。外国文学って情景表現がくどい感があるのですが、さすがですね、くどさを感じさせません。

_ mir→慎之介さん ― 2013-02-16 12:23

情景の描写と共に自分の視点も動いて、まるでその場にいるような現実感がありますね。

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