もうすぐ12時です2017-11-22

 ≪- Постой, - привстал он с дивана, - я давеча, час назад, это самое полотенце взял оттуда же и смочил водой. Я прикладывал к голове и бросил сюда... как же оно сухое? другого не было.
- Ты прикладывал это полотенце к голове? - спросил Алёша.
- Да, и ходил по комнате, час назад... Почему так свечки сгорели? Который час?
- Скоро двенадцать.≫

<試訳> 「ちょっと待て」 イワンはソファーから腰を浮かせた。「さっき1時間ほど前に、まさしくこのタオルをそこからとって水で濡らしたんだ。頭に当てて、そこからここに投げつけた… いったいどうして乾いているんだ? 他にはなかったぞ」
「このタオルを頭に当てたの?」 アリョーシャが尋ねた。
「そうだ、そして部屋を歩き回った、1時間前に…。なぜ蝋燭がこんなに燃え尽きているんだろう? 何時なんだい?」
「もうすぐ12時です」

・ 頭を冷やせば幻覚の紳士が消えるだろうと、イワンが濡れタオルを使った場面がありました。それ自体が夢だったようです。彼が感じているよりも実際にはずっと時間が経過していたのです。読者も知らずのうちに不思議な時空に巻き込まれていた感じがします。

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