そんな事にはならない2017-07-04

 ≪- Больны вы, я вижу-с, совсем больны-с. Жёлтые у вас совсем глвза-с, - произнёс Смердяков, но совсем без насмешки, даже как будто соболезнуя.
- Вместе пойдём! - повторил Иван, - а не пойдёшь - всё равно я один сознаюсь.
Смердяков помолчал, как бы вдумываясь.
- Ничего этого не будет-с, и вы не пойдёте-с, - решил он наконец безапелляционно.≫

<試訳> 「ご病気のようにお見受けしますがね、あなたは完全にご病気ですよ。目がすっかり黄色くなっています」 そうスメルジャコフは言ったが、嘲笑の調子は全くなく、むしろ同情しているようでさえあった。
「一緒に行くんだ!」 イワンが繰り返した。「お前が行かないにしても同じ事だ、僕が一人で告白する」
スメルジャコフは思案しているようにおし黙った。
「そんな事にはならないですな、あなたは行かれませんよ」 やっと彼はきっぱりと決めつけた。

・ これまでスメルジャコフに一方的に追い詰められていたイワンが、明日の法廷で真実を告白する決意をぶつけて押し返した感じです。相手の脅しに屈していると弱いけれど、身を捨てる覚悟を決めたとたんに立場が逆転する様子が表われています。それでもスメルジャコフはイワンが保身を優先するだろうと見込むのです。

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