互いに離れられない2020-03-27

 ≪И взрослые и дети чувствовали, что по комнате ходит благородное существо, и это вносило в их отношения ко мне какую-то особую прелесть, точно в моём присутствии и их жизнь была чище и красивее. Я и Анна Алексеевна ходили вместе в театр, всякий раз пешком; мы сидели в креслах рядом, плечи наши касались, я молча брал из её рук бинокль и в это время чувствовал, что она близка мне, что она моя, что нам нельзя друг без друга, но, по какому-то странному недоразумению, выйдя из театра, мы всякий раз прощались и расходились, как чужие.≫

<試訳> 部屋を立派な人間が歩いているのだと、大人も子供も感じていて、それは私に対する彼等の接し方に一種特別な魅力を添えました。まるで私がいる事によって、彼等の生活がますます清らかに美しくなるというようでした。私とアンナはよく一緒に毎回歩いて劇場に行ったものです。私達は隣の席に座り肩が触れ合いました。私は黙って彼女の手からオペラグラスを受取り、その時、彼女が身近で私のもので、互いに離れられないと感じました。けれども、いつも何かしら妙な行き違いがもとで、劇場から出るとすぐ私達は他人のように別れるのでした。

・ 先の見通しがないままに交際が続きます。他をはばかる気持ちが絶えずあり、親しくなるほどその緊張感や不安定さが、些細な事で不満や誤解を生むようになるというのは逆説的ですが、微妙な心理なのでしょう。

コメント

_ ひまわり ― 2020-03-27 08:12

当人たちの些細なことでの不満などなどよりも他からの目による噂のほうが深刻になります。他人はそういう噂に興奮し尾ひれをつけて話題にしそうですから。アンナはそれをよく知っているのではないでしょうか。

_ mir→ひまわりさん ― 2020-03-27 10:35

このような状況を続ける事への二人の葛藤は大きいでしょう。幸せな気分よりも不安や自責の念で、ついやり場のない苛立たしい感情になるのようです。当時の世間の目は、特に女性に対して、今以上に厳しかったはずです。

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