彼女の客室に駆け込んだ2020-03-31

 ≪Было решено, что в конце авгусьа мы проводим Анну Алексеевну в Крым, куда посылали её доктора, а немного погодя уедет Луганович с детьми в свою западную губернию. Мы провожали Анну Алексеевну большой толпой. Когда она уже простилась с мужем и детьми и до третьего звонка оставалось одно мгновение, я вбежал к ней в купе, чтобы положить на полку одну из её корзинок, которую она едва не забыла; и нужно было проститься.≫

<試訳> 8月の末に医者の勧めでアンナをクリミヤに出立させ、少し経ってルガノ―ビッチが子供達と西部の県へ赴任する事になりました。私達は大勢でアンナを見送りました。彼女がもう夫と子供たちに別れを告げ、3番目の汽笛が鳴るまであと一瞬というところで、私は彼女があやうく忘れるところだった旅行バスケットの一つを棚に載せるために、彼女の客室に駆け込んだのです。そこで別れを告げなければなりませんでした。

・ SLの時代、駅での出会いと別れのドラマが多かったと思います。出発の間際に二人だけの瞬間が訪れます。淡々とした短い文なのに、動きのある映像となって鮮やかに浮かびます。二人の別離の一瞬はどのように描かれるでしょう。

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