悪い人間になるのを恐れる2020-02-10

 ≪- Это непременно так будет, Карамазов, я вас понимаю, Карамазов! - воскликнул, сверкнув глазами, Коля. Мальчии заволновались и тоже хотели что-то воскликнуть, но сдержались, пристально и умилённо смотря на оратора.
- Это я говорю на тот страх, что мы дурными сделаемся, - продолжал Алёша, - но зачем нам и делаться дурными, не правда ли, господа?≫

<試訳> 「きっとそうなるでしょうね、カラマーゾフさん、あなたのお話が良く分かります!」 目を輝かせてコーリャが言った。少年達がざわめきだし、やはり何か叫びたかったのだが、話し手に目を凝らし感激しながら我慢していた。
「僕がこう言うのは、僕達が悪い人間になるのを恐れるからです」 アリョーシャは続けた。「けれどもなぜ僕達は悪い人間になる必要があるでしょう、そうじゃありませんか、皆さん?

・ アリョーシャの話は少年達を惹きつけ感動させています。彼らが素直に理解できるからでもあります。現代の同年代の少年達にこのような機会があるのか、あるとしてそれを受け入れるのか。そうあってほしいものですが、範を示す大人社会の責任もあるでしょう。

コメント

_ 慎之介 ― 2020-02-10 11:21

大人であると思っているのですが、なかなかそんな場面を作り出せないといったところ。少年、少女を8~10歳ころと考えた時、その時にはもうわけのわからない情報が、快楽とともに入り込んでいるのでは?。家庭の中がよほど安定(心身が)していないと外からの誘惑にのってしまうでしょう。近くに範を示す大人がいてその人との接触が多ければ、、、、、
こつこつとそんな場面を想像し社会生活に身をもって示さない事には、受け入れられないでしょう。

_ mir→慎之介さん ― 2020-02-11 10:25

考えさせられました。誠実、真実、責任感、協調、寛容… など、人間関係や社会を穏やかにし、より良くする価値観が冷笑されたり踏みにじられるような事例の多い昨今の世相は悲しいです。若い世代にもそれが影響しているでしょう。でも悲観的になってもいられません。“ 一隅を照らす” どころか偉大な範を示した亡き中村哲医師に感銘を受けました。とてもできる事ではありませんが、せめてアリョーシャの言うように、善意の人達の存在を忘れず、正直に、先の価値観を信じ続けたいものです。次の世代が健やかに生きられる方向に向かってほしいと願うばかりです。

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