あらゆる人間の苦悩の前に跪いた2025-02-14

 ≪Он тотчас же встал.
- Я не тебе поклонился, я всему страданию человеческому поклонился, - как-то дико произнёс он и отошёл к окну. - Слушай, - прибавил он, воротившись к ней через минуту, - я давеча сказал одному обидчику, что он не стоит одного твоего мизинца... и что я моей сестре сделал сегодня честь, посадив её рядом с тобою.≫

<試訳> ラスコーリニコフはすぐに立ち上がった。 「僕は君に跪いたのじゃない、あらゆる人間の苦悩の前に跪いたんだ」 彼は何か荒々しい口調で言うと、窓の方へと離れた。「いいかい」 と、1分ほどしてからソーニャの方を振り向いて彼は付け足した。「僕は先ほど、ある無礼な男に言ってやったんだ、そいつは君の小指の先にも値しないと… さらに、今日、妹を君と並んで座らせる光栄を得た、ともね」

・ 彼はソーニャに “ あらゆる人間の苦悩 ” を見て、その象徴として咄嗟に跪拝したのです。彼自身の苦悩も含んでいるでしょう。
今までソーニャに 「вы:あなた」 を使っていたのですが、ここから距離が縮まった感じの 「ты:君・お前」 に変わっています。
“ 無礼な男 ” はルージンで、彼がソーニャについて蔑むような事を言った時に言い返しています。

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